楽すぎる図書館は天国級?リストラされて転職するアテがなかった50代の話

歳を取ってからのリストラは死ぬほど辛いですよね?

 

長年愛着があった職場を去る辛さに加え転職は熾烈を極めるので、中高年の多くが諦めて下層階級に流れていくのです。

 

そんな中、幸運にも前職よりも楽で快適な職場に恵まれてしまった50代もいるようで…。

 

図書館が楽だった理由は返却された本を棚に戻すだけ

図書館でアシスタントをしている50代の梅吉です。

 

私は長年勤めあげた職場からリストラされ路頭に迷いましたが、ハローワークの窓口担当さんのおかげで現在に至ります。

 

50代半ばで突然職を失った私は転職経験もなく、ただ毎日ハローワークに通うしかありません。

 

馬鹿正直に毎日ハローワークに通い職業紹介窓口で「求人はないか?」としつこく聞いていると、窓口担当と何人か顔見知りになってしまい、3か月経ったころ「今日来た案件がある」と真っ先に教えてくれました。

 

それが現在の職場でもある図書館。

 

こういう公共施設の求人は倍率が高く、応募してもなかなか採用されないとのことでしたが、馬鹿正直に来る日も来る日もやってくる私を見込んで推薦してくれたらしく次の日には面談。

 

窓口担当者さんの期待を受けているので、絶対に合格しなければ!と意気込みましたが、どういうことを聞かれるのか?何をアピールすればいいのか?事前に教えてくれていたのでもはや出来レース状態。

 

晴れて1週間後には採用されてしまいました。

 

正直な話、30年身を粉にして働いてきた職場からリストラされた時は消えてしまいたい衝動に駆られましたが、まさか見ず知らずの人に助け船を出してもらえるなんて思ってもみません。

図書館の仕事は心身ともに楽で一年中快適な職場だった

楽すぎる図書館の仕事は心身ともに楽でしたね。

 

図書館は、基本的に返還された本を元の棚に戻すのがメインのお仕事。

 

こんなの誰だってできるよって言われることがありますが、まず本棚の位置を完全に把握しなければならず慣れていない一般人にはできない仕事。

 

それに加えキチンとした順序やルールがあるので時間はかかりますが、一度覚えてしまえばどんどん効率化していけるので楽です。

 

もはや職業病レベルですが、他の図書館に行ってもさっと頭の中に本棚の配置図がイメージされてまうんですよね…。

 

図書館の仕事が快適なのは他にも、1年中エアコンが効いているので、むさ苦しい工場とは快適さが全く違いました。

 

それに、図書館は階級制のお仕事。

 

上には司書さんや所長クラスの偉いさんがいますが、私は下っ端で決められたことを正確にこなすだけだから精神的にも楽。

 

基本的に私たちの客は本を借りに来る市民の皆様なので、ややこしい客もほとんど来ることはありません。

 

万が一やってきても、偉いさんが対応することになっています。

 

ご存じの通り、お客さんである市民の皆様は、図書館の本や音楽CD、映像ソフトを無料でレンタルすることができるので、仕事というよりボランティア活動をしている感覚に近いのも嬉しいですよね。

 

中には変な職員もいますが、同僚の多くがおおらかな人で優しい感じを受けました。

 

全体的にせわしく仕事を推し進めるのではなく、割とマイペースで仕事している人のほうが多いのも居心地が良い理由のひとつ。

楽すぎる図書館の仕事でもらえた年収は200万円

楽すぎる図書館の仕事でもらえた年収は200万円弱。

 

時給にすれば1,000円足らずといったところでしょうか?

 

さすがにこの年収で誰かを養うことは不可能ですが、うちは既に子供たちが独立して嫁さんがパートに出てくれたので、夫婦2人暮らしていくには十分な額。

 

よっぽど質素な暮らしをしない限りは厳しいですし、既にローンを払い終えている私たちは特に趣味もありませんでしたが、ハッキリ言って贅沢はできませんでした。

 

図書館の仕事は基本的に残業という概念がありません。

 

明日できることは明日やればいいし、万が一緊急事案が発生してもそれは偉いさんの仕事。

 

工場で働いている頃は管理職で何かあれば責任を押し付けられていたあの頃を思い出すと、年収は低いけれど責任がないスローライフもいいなかと思い始めていました。

 

入社後に想像と違った点は、作業自体は単純で慣れてしまえば誰でもこなせることぐらい。

 

週5日のフルタイムではなく週2、3日にして、残りを高額なバイトに充てるべきだったと後悔していますが、真面目だけが取り柄で生きてきた私は推薦してくれたハローワークの面々に顔向けできないと、その後も勤務変更を申し出ることもできませんでした。

楽な仕事だが真面目に働いて頼られると心地よい

楽な仕事は人によって感じ方が違います。

 

図書館の仕事でも他の仕事でも楽しようと思えばもっと楽できるでしょうが、根は真面目な私はサボる方向には行けそうにありません。

 

時給は低いですが、お客様は何を求めているのかプライベートな時間を使って探求したりしています。

 

具体的には他の図書館に客として通ってみることですかね。

 

あと何か得意分野を持っていると重宝されます。

 

長年工場に勤めてい私は工業系の本棚を任されましたし、技術的に分からないことがあれば質問を受けることもあります。

 

妙に知ったかぶりせず、同僚や上司が「工場系の話は梅吉さんが一番詳しい」と言ってくれるのも嬉しい限りですね。

 

これからも第2の人生をこの図書館と共に歩んでいきたいと思います。

楽すぎる図書館は一年中快適な職場環境だった話まとめ

最後に要点をまとめておきます。

  • 図書館が楽な理由は返却された本を棚に戻すだけ
  • 図書館の仕事は心身ともに楽で超快適な職場
  • 楽すぎる図書館の仕事でもらえた年収は200万円
  • 楽な仕事でも真面目に働いて頼られると心地よい

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